平成26年中合計特殊出生率について

合計特殊出生率2.81 の達成！

～日本一（全国の市町村の過去5年間比較）級となりました～

奈義町では、先月「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、今後も現在の人口6,000人を維持し、町の活力と産業の力を保つため、町民と町が一丸となって取り組んでいるところです。
また、これに先駆けて、平成24年に「奈義町子育て応援宣言」を行い、町独自の子育て支援策や若者定住施策を積極的に進めてきました。
こういった取り組みが実を結んだ結果、平成26年（速報値（単年））の合計特殊出生率が、日本トップクラスの「2.81」となることが判明いたしました。

本町は、全国で市町村合併が進む中、平成14年に住民投票を行い「合併をしない」ことを町民自ら選択し、自立した持続的な町政運営を目指し、厳しい行財政改革を行いながらも、子どもたちや若者、高齢者まで、すべての世代が、希望が持てるようなまちづくりを進めてきました。

平成24年に、「子育てするなら奈義町で」というキャッチフレーズのもと、「奈義町子育て応援宣言」を行い、出産祝い金の交付や、多子世代の保育料軽減、預かり保育の支援、子育て支援施設の整備、さらには、高校生までの就学支援や医療費助成など、妊娠出産期から、乳幼児期、就学期まで、子育てする家庭の立場に立った、切れ目のない支援を行ってきたところです。

また、自然や文化、芸術環境も充実しており、奈義町に移住して来られた方からの「周りのひとが温かく、安心できる。子育て世代に優しい風土である」という、ありがたい評価もいただいております。

先般、10月には、幅広い町民が参加する形で「奈義町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を取りまとめ、町議会の議決もいただき、策定したところです。

この総合戦略には、現在の町の人口、6000人を維持するための、数々の思い切った施策が盛り込まれておりますが、その人口目標を達成するための、平成37年の合計特殊出生率を「2.6」と設定したところです。

そういった中、このたび、平成26年の合計特殊出生率の速報値が、「2.81」という、大変驚くべき数字となることが判明いたしました。

この数字につきましては、これまで、私ども奈義町や、町民が総ぐるみで子育て支援の取り組みや、子育てしやすい環境の整備に努めてきた結果が、数字となって表れてきたものであり、職員だけでなく、すべての町民の、努力のたまものであると思っております。

私自身非常に嬉しく、また、町民にとっても非常に誇らしく、将来に夢と希望が持てる数字だと思っております。

本町では、40歳未満の若者を対象とした賃貸住宅を平成22年度に4戸、平成25年度に5戸、平成26年度に12戸の計21戸を整備しており、全戸入居中でありますので、平成27年以降の合計特殊出生率につきましても期待をいたしているところであります。

そして、この数字を一瞬の夢で終わらせる訳にはいきませんので、これからますます、子育て支援を充実させていかなければいけないと思っております。

また、子育て世代の立場に立つと、子育て支援はもとより、やはり、子どもの教育についても、積極的に行って行く必要があると考えております。

奈義町の子どもがふるさとを愛し、郷土や家族に誇りを持って、一旦都会に出て行ったとしてももふるさとのために帰ってきて、この町や地域のために役立つような子どもを育てる教育や、世界の中で、自分の力で生き抜く教育。

さらには、今、奈義町にいる子どもたちだけでなく、将来的に人口を維持していくためには、都会の子どもたちや、都会の子育て世代にとって、魅力ある教育や、特色ある教育を、思い切って展開していくことも重要ではないかと考えています。

そういった意味で、今回の日本一の合計特殊出生率「2.81」の達成を契機として、子育て支援と、奈義町らしい教育を合わせた、「子育て応援と教育のまち」として、さらに、取り組みを加速していきたいと思っております。

町内外の方々から、「奈義町には活力と笑顔があふれている」と思われ、「子育てと教育なら奈義町で」と言われるよう、頑張っていきたいと思います。

平成27年11月24日 奈義町長 笠木義孝