○奈義町認知症初期集中支援事業実施要綱

平成31年3月29日

要綱第6号

(目的)

第1条 この要綱は、認知症に関する正しい知識の情報提供並びに医療サービス及び介護サービスの円滑な導入を推進するため、認知症初期集中支援チーム(以下「支援チーム」という。)を設置し、認知症の初期に集中的かつ包括的に支援を実施することにより、認知症になっても、できる限り住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、支援対象者及びその家族を支援することを目的とする。

(実施主体)

第2条 事業の実施主体は、奈義町(以下「町」という。)とする。ただし、町長は、適切な事業運営を確保することができると認める団体等に、事業の全部又は一部を委託することができる。

(支援対象者)

第3条 支援対象者は、町内に在住する40歳以上の認知症が疑われる者又は認知症の者で、次の各号に掲げる基準のいずれかに該当し、奈義町認知症初期集中支援事業の利用に本人又は家族が同意したものとする。

(1) 医療サービス及び介護サービスを受けていない者又は中断をしている者で、次のいずれかに該当するもの

 認知症疾患の臨床診断を受けていない者

 継続的な医療サービスを受けていない者

 適切な介護サービスに結び付いていない者

 介護サービスを中断している者

(2) 医療サービス及び介護サービスを利用しているが認知症の行動・心理症状が顕著なために苦慮している者

(支援チームの構成)

第4条 支援チームは、専門職2名以上及び専門医1名をもって構成する。

2 専門職は、職員のうち、次の各号のいずれも満たす者とする。

(1) 保健師、社会福祉士、介護支援専門員、看護師等の医療保健福祉に関する国家資格を有する者

(2) 認知症ケア又は在宅ケアの実務、相談業務等に3年以上携わった経験がある者

(3) 国が別途定める認知症初期集中支援チーム員研修を受講し、必要な知識及び技能を修得した者。ただし、町長がやむを得ない理由があると認める場合には、国が定める研修を受講したチーム員が受講内容をチーム内で共有することを条件として、同研修を受講していないチーム員の事業参加も可能とする。

3 専門医は、日本老年精神学会若しくは日本認知症学会の定める専門医又は認知症疾患の鑑別診断等の専門医療を主たる業務とした5年以上の臨床経験を有する医師のいずれかに該当し、かつ、認知症の確定診断を行うことのできる認知症サポート医である医師。ただし、当該医師の確保が困難な場合には、次に掲げる医師も認めることとする。

(1) 日本老年精神医学会若しくは日本認知症学会の定める専門医又は認知症疾患の鑑別診断等の専門医療を主たる業務とした5年以上の臨床経験を有する医師で、今後5年間で認知症サポート医研修を受講する予定のあるもの

(2) 認知症サポート医で、認知症疾患の診断及び治療に5年以上従事した経験を有するもの(認知症疾患医療センター等の専門医と連携を図っている場合に限る。)

(支援チームの業務)

第5条 支援チームは、次に掲げる業務を行うものとする。

(1) 支援チームの役割及び機能についての広報活動に関すること。

(2) 支援対象者及びその家族に対する情報収集及び訪問支援並びにアセスメント等の認知症の初期集中支援に関すること。

(3) 認知症初期集中支援における関係機関等との連携に関すること。

(チーム員会議の開催)

第6条 支援チームは、支援対象者へ医療サービス及び介護サービスが円滑に導入されることを目的とし、専門医も含めたチーム員会議において支援の方向性を決定していくものとする。

2 チーム員会議の所掌事務は、次に掲げるものとする。

(1) 訪問支援対象者の課題及び必要な支援についてアセスメントをする。

(2) アセスメント内容に応じて、支援方針、支援内容、支援頻度等を検討する。

3 必要に応じて、かかりつけ医、介護支援専門員、関係課職員等の参加を依頼するものとする。

(守秘義務)

第7条 支援チームのチーム員は、支援チームの業務で知り得た秘密及び個人情報を漏らしてはならない。その職を退いた後も、同様とする。

(委任)

第8条 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は、町長が別に定める。

この要綱は、公布の日から施行する。

奈義町認知症初期集中支援事業実施要綱

平成31年3月29日 要綱第6号

(平成31年3月29日施行)