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最終更新日時:2019年7月1日
平成30年4月に設置された中学校基本構想検討委員会が7回にわたり検討を重ねてきた「奈義町立中学校基本構想」がこの6月に完成しました。このページでは、基本構想の概要と今後の予定についてご紹介します。
「基本構想」とは中学校建設の実現に向けて、規模・機能・施設内容などの条件をまとめた、理想とする施設及び設計の基本的な方向性を定めたものです。
その後に続く「基本設計・実施設計」では、基本構想で描いた理想をできる限り実現するために、予算や工期、機能の実現性などのバランスをとりながら、建物の配置・空間構成、機能や内外のデザインなどを設計し、完成時の姿を具体的にしていきます。
平成29年度に策定した「奈義町学校教育改革プラン」を踏まえ、施設整備について幅広い見地から総合的に検討することを目的に、平成30年度「奈義町立中学校基本構想検討委員会」を設置し、検討が進められました。
委員会は、大学教授など学識経験者、保護者や地域の代表、教職員などから構成され、視察研修や意見交換を重ねながら、生徒の能力と可能性を最大限に引き出すことのできる学びの環境を第一に考えました。また、子どもたちが安心して、安全に、そして主体的に意欲を持って学べる環境づくりはもちろんのこと、機能的かつ効率的な運用のための工夫などについて話し合いを行いました。
この他にも、中学生を対象に学校づくりワークショップを開催し、現校舎のいいところ、残したいもの、不具合や危険な個所を「新校舎への期待」としてまとめました。これらの夢や願いも、基本構想の策定に活かしています。
奈義町立中学校基本構想は、老朽化と耐震性に大きな課題のある中学校の整備について、今後の方向性を定めたものです。これには、建物の方向性を定めるだけではなく、現状の学校教育の課題を踏まえた中学校の教育方針も盛り込んでいます。
奈義の子どもたちの課題を踏まえ、次のような教育方針を定めています。
1. 自らの未来を拓き、奈義の未来を創造する、心豊かな たくましい なぎっ子の育成
2. 自立し、豊かな人間関係を築き、主体的に社会や自然と関わる『生きる力・生き抜く力』の育成
3. 幼保から小学校・中学校が滑らかに接続し、充実した学びを育む一貫教育の推進
4. すばらしい自然やアート、産業等からなる『なぎ学』(地域学習)、外国語やICTプログラミング等の『未来学』など質の高い教育の実現
5.『地域と共にある小中学校 (コミュニティスクール)・こども園』など、幼児教育・義務教育の充実
子どもたちがゆったりとした気持ちをもって勉学に励み、そして故郷に対して誇りの持てる学校づくりを進めます。
そして、多様な学習形態による基礎・基本の充実、習得した知識や技能を応用し、共有することのできるコミュニケーション能力の育成を実現する機能整備をめざします。
・「特別教室型」と「教科教室型」のそれぞれのメリット、デメリットを踏まえた空間構成
・ 複数教科での柔軟な利用を想定した「特別教室」の設置
・ 多様な形態で授業を行うことができる「ワークスペース」の設置
・ ICT教育など能動的な学びを実現する「メディアセンター」の設置
・ 地域に開かれた「地域交流スペース」の設置 など
新校舎の建設においては、次の事項などに留意した計画を立てていきます。
・ 既存施設の有効活用・・・屋内運動場(体育館)の有効活用
・ コスト削減・・・現有敷地を最大限に利用し、仮設校舎は建設しない
・ 生活に影響の少ない建設計画・・・学校生活や周辺住民等にも配慮した建設計画の実現
今後は、この基本構想をもとに基本設計・実施設計を担当する設計者の選定をプロポーザル方式*にて進めていく予定です。
設計は令和2年度中の完成を目標に、新校舎の建設工事は令和4年度中に完了し、旧校舎解体後、全体工事が完了するのは令和5年度末を予定しています。
*プロポーザル方式:複数の応募者に企画を提案してもらい、その中から優れた設計者を選ぶ方式。
「設計案」を選ぶのではなく、「設計者」を選ぶことが特徴。
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