奈義町現代美術館では「開館30周年記念/森の芸術祭特別連携事業」の一環として、『太田三郎展:OTA SABURO 1994-2024』
を開催します。
太田三郎は、自作のオリジナル切手をモチーフにした作品制作し、空
間全体を作品化するインスタレーションや一般参加型のワークショップ
や展覧会も多数手がけるなど精力的な活動を展開しており、その豊富な
キャリアと実績から国内を代表する現代美術家の一人とされています。
太田が一貫して創造していく独特でユニークな切手作品のモチーフは、
雑草の種子や日常品等、氏のフィルターをとおすことで創出された世界
観は、美に着目した視点として観る者に新鮮で、考えることの楽しさ
や、感受性の持つ生々しさ等の意味を改めて深く示唆してくれるもので
す。
本展は、太田が1994年から東京から県北・津山市に移住してから
30年目を迎え、当美術館も30年の節目の年となることを記念して、
当時から今年秋に開催する「森の芸術祭 晴れの国・岡山」参加までの
流れの中で主なアートワークを辿っていく展覧会となります。
奈義の場所をとおして、観る者に深い経験を促し、感性に静かに強い
揺さぶりをかけてくる太田の作品空間をこの機会にぜひお楽しみ下さ
い。
■関連企画:太田三郎アーティスト・トーク
5月4日(土・みどりの日)午後2時30分~ 美術館ギャラリー
作品の前で太田三郎氏が自作について語ります。
※学芸員によるギャラリー・トーク(会期中随時)
ご希望の方に学芸員が作品解説をいたします。尚、学芸員不在の場合もありますのでご了承下さい。
■作家来館日:4月13日(土)、6月16日(日)は来館予定
※尚、その日以外にも会期中来館予定です。