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支持体に注射器でアクリル絵具を絞り出して描き出される多層的な色層は、刺繍やビーズを散りばめたように見える絵画。モチーフの動物や人物は、キャンバス上に描かれたというより、発掘された遺跡のような不思議な存在感を持って、観るものの心に深く浸透していく。平面表現の可能性を追求し、独創的な制作手法で台頭している画家・高山夏希にとって県内初の本格的な展覧会。
主に建物や風景を撮影している写真家である山口が独自の視点で切り取ってきた何気ない風景や海辺の漂流物は、日々変貌していく煌びやかな大都市の一断面を捉えたものとは異なり、変わらない普遍的な状況を静かに伝えてくれる。現代社会が抱えている不安感を暗示させる、独特のアングルで切り取ったモノトーンな組み写真が特徴的な山口による、当館において約11年ぶりの展覧会。
日常の風景と知覚の関係について考え、絵画表現の可能性を本質的に問う作品を制作してきた佐川晃司。世界の様々な地を取材し、その場所や風景の記憶、時間の層を切り口としながら、他者の「記憶」に深く関わろうとする独特の絵画表現を展開させてきた安喜万佐子。風景というモチーフを共有しながら、異なる視線とアプローチから捉えられた絵画の饗宴。共に岡山初の作品発表となる。
「書のまちづくり」構想の中で収集してきた作品を展示公開。本展では白いギャラリー壁面に躍動するダイナミックで繊細な文字をとおして、それぞれの書の持つ深い魅力を検証していく。
秋の岡山県美術展覧会(県展)に入賞・入選した奈義町在住の美術愛好家による作品展
絵を描く事を軸に、そこから拡張する様々な出来事を取り込み、活動する美術家・中島麦による当館において約11年ぶりの個展。本展では絵画の基本要素を分解し再構築、抽出することで「観る」ことの根源的な可能性を提示したいという中島の作品を空間全体に展開する。「動き・奥行き・光」を探求した< luminous dropping >、コロナ禍を経て、そこに時間や重力による偶然性を加えた< multi LD >から最新作< SILVER >シリーズまで、色彩豊かな抽象絵画による展覧会。
美術館に展示してあるような大きな作品ではなくても、自分の暮らしや好み、収入に合ったスタイルで作品を蒐集し、愉しむことができる。美術館でアートを鑑賞して終わるだけではなく、作品を蒐集して自分のものにしていく。そんな作品との向き合い方、愉しみ方を紹介していく展覧会。アートコレクターが蒐集したコレクションを紹介していく。
文谷は、もともと大学で作曲を学んでいた異色のアーティスト。制作のスタイルは一貫して、コンセプトや具体的なモチーフは存在せず、黒い線が不規則に延びては広がり、そして集まる不思議な画面。無意識から生まれる自由で未知なる線の動きが、そのまま有機的な線の集積された作品になっていく。即興の手の動きが生み出す画面の緊張感や疾走感が注目されている、岡山ゆかりのアーティストによる県内初の個展。
画家・花房紗也香主宰の造形教室「アトリエ・ブロン」に通う児童・生徒、仲間たちによる絵画、立体造形作品を一堂に展示。創作する歓びに満ちた作品が並ぶ。
美術館の開館日(4月25日)を記念して、美術館を無料開放します。
「国際博物館の日」を記念して美術館を無料開放します。
※「国際博物館の日」は1977年に国際博物館会議(ICOM)が設けた博物館の記念日です。
美術館の多様なアートを楽しんでいただくため、月に1回町民の方限定で美術館を無料開放します。
雄大な自然を借景として建てられた奈義町現代美術館。その建物としての魅力と奈義町の自然の美しさとを一体に楽しむイベント。普段は閉館している夜の美術館を開館し、月の光やライティングによって照らされた幻想的な夜の美術館を、<音楽>・<映像>をテーマに演出していく。
美術館の展示室「月」の角度が中秋の名月の方向軸を向いていることにちなみ、開館以来毎年開催しているイベント。常設展示室を舞台に音楽家による演奏会を行い、秋の夜空を自然と一体化した美術館とともにぜいたくな時間を楽しむ企画。
※企画展・イベント等は変更となる場合があります。ご了承ください。