現在開催中の展覧会「山本一雄 小さな部屋から」の関連企画として、作曲家の阿部海太郎と音楽家のトウヤマタケオによるピアノ演奏会を開催します。
二人の音楽家は、岡山県瀬戸内市にある、日本初の国立ハンセン病寮所・長島愛生園でハーモニカ楽団として活動していた「青い鳥楽団」と、その中心にいた音楽家・近藤宏一に惹かれ、2017年からその音楽に新しい息吹を加え、残していく仕事をしています。二人は長い
時間をかけて長島と向き合うことで、青い鳥楽団だけでなく、音楽以外の様々な表現とも触れ合っていきます。島の風景やその暮らし、そして様々な人生を知ることになった二人は、表現者としての自らの在り方をも問うてきました。その活動の中で山本一雄の作品と出会
います。
阿部海太郎は幼い頃より音楽に親しみ、独学で作曲を行うようになる、NHK『日曜美術館』(2015-2024年)のテーマ曲やNHK連続テレビ小説『らんまん』のテーマ曲などを手掛ける作曲家です。
トウヤマタケオは、自身の演奏だけでなく、映像や舞台、ダンスへの楽曲提供も行い、演劇作品「100万回生きたねこ」での演奏も行う音楽家です。
山本一雄の描く作品世界に深く共鳴した二人が、その作品から受けた想いを音楽家として向き合い、生まれる音楽で作り出される山本一雄作品と二人の音楽でしか感じることのできない作品世界を、ぜひ体感ください。
■予約方法
左記記載のQRコードか、下記のURLフォームよりご予約ください。
・2026年2月7日(土) 阿部海太郎 演奏会(ゲスト:当真伊都子)
https://logoform.jp/form/vqji/1382690
・2026年2月21日(土) トウヤマタケオ 演奏会
https://logoform.jp/form/vqji/1382714
阿部海太郎 プロフィール
作曲家。クラシック音楽をはじめ世界の伝統的器楽への造詣をベースに、巧妙な編成による音色と独創的な旋律で詩的な世界を浮かび上がらせる。舞台、ドラマ、映画、さまざまなクリエイターとの作品制作などで作曲を手掛けるほか、コンサート企画やアルバム制作も行う。主な仕事に、蜷川幸雄演出のシェイクスピア作品、舞台『未来少年コナン』(2024)、『チ。ー地球の運動についてー』(2025)、映画『碁盤斬り』(2025)、ドラマ『京都人の密かな愉しみ』シリーズ(2015~)、NHK連続テレビ小説『らんまん』など。近年は、音楽を通して社会と文化の関わりを問い直す取り組みも積極的に行っている。長島愛生園でその音楽に強烈に惹かれて以降、近藤宏一がのこした譜面や音源の調査、音源化に向けた録音、近藤とゆかりのある人たちとの交流などを通じてその足跡を追い続けている。
トウヤマタケオ プロフィール
作曲家。鍵盤奏者。
映像、演劇、ダンスへの楽曲提供や演奏など。直近では瀬戸内国際芸術祭2025での瀬戸内少女歌劇団による舞台「ガリバー旅行記」に阿部海太郎とのプロジェクト”青い鳥のハモニカ”で参加した。
現在までにオリジナルアルバム9枚をリリース。2025年にはポーランドのバンドMitch & Mitchと自身の過去作を共同で演奏する演奏会をワルシャワ 、大阪、東京で行った。最新アルバム”music room”は港町、尾道で日記のように書き留めたピアノ作品集で、各音楽サイトで視聴できる。
YouTube : youtube.com/c/takeotoyama
(ゲスト)
当真伊都子 プロフィール
当真伊都子/ Itoko Toma
ピアニスト、ボーカリスト、作曲家。
幼少よりピアノ、歌に親しみ、独学で作曲を始める。
ピアノを用いて風景や物語を描き出す、独自の美意識を貫いた作品を国内外の音楽レーベルよりリリース。クラシカルな音色、親しみやすいメロディでリスナーを魅了し、音楽家、美術家、など多方面から高く評価されている。CM、アニメ映画、ドキュメンタリー映画の音楽制作に携わり、今後の更なる活躍が期待されている。
HP :https://itokotoma.com
【「青い鳥楽団」について】
岡山県瀬戸内市にある日本初の国立ハンセン病療養所・長島愛生園にて、1953年に近藤宏一(1938-2009)を中心に結成されたハーモニカ楽団です。近藤は手の指と視力を失いながらも、わずかに知覚が残された唇と舌を使って楽譜を読み、その熱意と努力で12人のメンバーと「音」を共有しながら演奏を行ってきました。ほとんどのメンバーが全盲で、さらに手や足に不自由を抱えていましたが、音楽への愛、演奏する歓び、そしてそれを多くの人に聞いてもらい、その場と感情を共有したいという強い想いは、多くの人の心を動かしています。演奏のジャンルは多岐にわたりオリジナル曲とカバー曲を交えながら、全国各地で活動を展開していました。
主宰者である近藤宏一は詩を書いたりなど執筆活動も行い、自身の詩や随筆、論考をまとめた著作『闇を光に』などがあります。


