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奈義町収蔵作品展 余白の思想ー静動の書

収蔵余白

「余白」が生み出す豊かな表現をお楽しみください

掛け軸作品を中心とした展覧会になります

期間

2026年3月10日(火)ー3月15日(日)

場所

奈義町現代美術館ギャラリー

料金

一般・大学生200円(高校生以下、75歳以上無料) ※常設展を併せて覧になる場合は、通常観覧料金(一般・大学生700円)でご覧いただけます

主催

本展「余白の思想 ― 静動の書」は、当館収蔵作品の中から選定した
書作品を紹介し、書における〈余白〉の意味をあらためて問い直す
展覧会です。書は文字を書く表現であると同時に、あえて書かれなか
った部分、すなわち〈余白〉によって成り立つ、古来より続く文字の
芸術でもあります。墨の線が引かれる瞬間、その周囲には静かな緊張
感と空間が生まれ、線の力や美しさは余白によって支えられ、際立ち
ます。
本展では、軸装という形式が持つ特性にも注目します。紙や布の質
感、余白の取り方、墨のにじみやかすれなど、軸一幅ごとに異なる繊
細な表情が、書き手の感覚や精神性を映し出します。作品群には、激
しい筆致や大胆な構成を内包しながらも、決して強く主張しすぎるこ
とのない、躍動する“動”のエネルギーと、張りつめた“静”の拮抗した
緊張感が漂っています。墨は躍動しながらも沈黙し、余白は静まりな
がらも強い存在感を放っています。禅の思想において「無」は、否定
ではなく、すべてを受け入れる場として捉えられますが、書における
余白もまた、単なる空白ではなく、思考と感覚が交差する豊かな空間
と言えるでしょう。
本展は、文字を超えた書の静と動が同時に息づく表現の可能性を提示
します。作品と向き合いながら、余白の中に観る人がそれぞれの思索
を見出していただければ幸いです。


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