子育て・教育・文化
最終更新日時:2021年8月10日
横仙歌舞伎は、昭和41年故高森源一氏の岡山県重要無形民俗文化財の指定を機に横仙歌舞伎保存会を発足しました。
昭和40年代になると、奈義町内のほとんどの地下芝居はその姿を消し、一部の歌舞伎を愛する人々の手で細々と続けられる程度になっていました。
そんな中、奈義町の故高森源一氏は、奈義町に生まれ幼いころから地下芝居に親しみ、やがて大阪で警官として勤務する傍ら、玄人の役者に師事し本格的な役者の修行をし、舞台経験を積みました。
そして、退職後奈義町に戻ると、私財で衣装、かつら、大小道具を買い揃え、各地の地下芝居に快く貸出し、自ら根本(台本)を書き、役者をし、三味線を弾き、演技指導も行い、化粧、衣装の着付けの裏方もし、懸命に地下芝居を守り、育てました。
そして一座を作り、鳥取、香川、広島県までも興行に出かけ地下芝居の魅力を広めて行きました。
高森氏の活動は広く認められ、昭和41年岡山県重要無形民俗文化財に指定され、有志により「横仙歌舞伎保存会」を発足しました。
横仙とは、奈義町の辺りを指す古い地名で、それまで各神社の氏子の単位で行われていた地下芝居を広くこの地方の人々で守っていこうとする高森氏の願いが込められています。
高森氏は昭和49年に亡くなりますが、遺志を引き継いだ人々により、横仙歌舞伎は守り継がれ、昭和51年には横仙歌舞伎保存会として岡山県重要無形民俗文化財に再度指定されます。高森氏は今に続く「横仙歌舞伎」伝承の礎を創った中興の祖として現在でも高く評価されています。
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